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アデライド・ドゥ・シセ (初代総長/1749-1818) |
ピエール・ドゥ・クロリヴィエール神父 (イエズス会士/1735-1820) |
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この構想には、マリアの御心会の姿がすでに描かれています。「三誓願による神への聖別奉献、禁域も修道服もなく、苦しみ人びとへの奉仕をし、観想と活動を合わせもつ」ことでした。しかし、これは当時の修道生活の概念とはあまりにも異なっていたため、理解者はいませんでした。 1789年フランス革命下、革命政府は、修道会を廃止と教会財産の没収を決議しました。しかし、クロリヴィエール神父は、修道誓願によってこそ、人間の自由と尊厳のために、より大いなる奉仕ができると公言していました。 クロリヴィエール神父(イエズス会)は、1790年7月19日朝、祈りの後で聖霊から突然インスピレーションを受けました。迫害下でも可能な新しい修道会の構想が「一瞬のうち」に示されました。それは、「修道生活の本質である三誓願は保持し、本質以外は柔軟な新しいかたち」でした。修道服や修道院らしい建物は持たず、誓願を生きられるならば、必ずしも共同の家に住む必要はなく、聖母マリアと初代キリスト信者の生き方に倣うものでした。社会の中で人びとと共に生活しながら、イエスに近く従い、迫害で命を賭することも恐れない生き方でした。 アデライドの構想と、クロリヴィエール神父が受けたインスピレーションが重なり、マリアの御心会が創立されました。 革命後、クロリヴィエース神父は、フランスのイエズス会再建の任務を果たしました。 |